TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:坂井 和則、以下 TOPPANデジタル)とTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、「第26回自動認識システム大賞」において、AI-OCRを活用してくずし字を解読する古文書解読サービス「ふみのは®」で「優秀賞」を受賞しました。
自動認識総合展における「自動認識システム大賞」は、自動認識技術やシステムの発展と普及・啓発を目的として、先進的かつその効果が極めて顕著な自動認識関連の技術やシステムを一般社団法人日本自動認識システム協会が表彰するもので、今回で26回目を迎えます。
自動認識総合展における「自動認識システム大賞」は、自動認識技術やシステムの発展と普及・啓発を目的として、先進的かつその効果が極めて顕著な自動認識関連の技術やシステムを一般社団法人日本自動認識システム協会が表彰するもので、今回で26回目を迎えます。
自動認識総合展における表彰式の様子
一説によると古文書は日本国内に数十億点残存すると言われ、われわれに数百年前の社会や文化、災害などについて貴重な情報を与えてくれます。その多くは十分に活用されずに各地に散在していますが、有効活用できれば大きな情報資源になり得ます。しかし古文書の多くは現代の日本人には解読が困難な「くずし字」で書かれており、当時の記録・文献を活用する際の大きな障壁になっています。古文書解読サービス「ふみのは®」は、江戸期までに書かれていた「くずし字」を文字認識し、解読を支援するサービスです。
TOPPANグループは2015年に他に先駆ける形でディープラーニング技術による古文書の文字認識技術の開発を開始して以来、公的研究機関等の様々な団体のご協力を受けつつ技術開発を進め、現在は最新のディープラーニング技術を取り込む形で独自の技術を構築しています。文字認識精度は着実に改善しており、それに伴って古文書の解読を進めることで学習データセットの拡充も進展するという、好循環が生まれています。
これらの新規性・導入効果・社会的価値が高く評価され、自動認識システム大賞の優秀賞を受賞しました。
■慶應義塾大学 斎藤英雄教授(自動認識システム大賞表彰審査委員長)コメント
古文書の文字認識技術をTOPPANグループが他に先駆ける形で研究、技術開発を進め、画像認識技術とOCR認識技術を駆使して、最新のディープラーニング技術を取り込む形で独自の技術を構築されました。AI-OCRによる下読み・効率的な解読が可能で、WEB公開・展示・出版など、さまざまな活用方法があります。自動認識技術を使って新たな価値の創造へ貢献している事が評価されました。
■古文書解読サービス「ふみのは®」について
「ふみのは®」は、様々なくずし字解読ソリューションを提供しています。
①ふみのは®ゼミ
ふみのは®ゼミはPCブラウザ上で多人数がオンラインかつリアルタイムにAI-OCR機能を活用しながら共同で解読できるサービスです。利用者は一般的なPCとネットワーク環境があれば利用できるため、導入も利用も簡単に行うことができます。公的研究機関・地方公共団体・大学を中心に導入が進んでおり、資料館の古文書を解読する業務、くずし字解読を体験するワークショップ、大学での講義にご利用いただいております。
②古文書カメラ®
古文書カメラ®は一般の方に利用いただけるスマートフォン・アプリ(iPhoneおよびAndroidに対応)です。スマートフォンのカメラを起動して、アプリ上で古文書の写真を撮影してボタンを押すだけで認識結果を得ることができます。文字認識精度の向上や画像編集機能の追加等、継続的なアップデートを重ね、個人で手軽に利用できるくずし字解読アプリとしてSNS等でご好評いただいております。
「ふみのは®」紹介サイト:https://www.toppan.com/ja/joho/fuminoha/
■今後の展開について
難読文字で書かれる古文書は内容が分からず価値を判断できないため、破棄、劣化、紛失に至ることがあります。くずし字AI-OCRによって古文書解読を支援することができれば、古文書の本来の価値を取り戻すことができると考えられます。古文書解読サービス「ふみのは®」は、今後も継続的に利便性や認識精度の向上を図り、われわれ社会にとって重要な文化遺産の利活用を促進して参ります。
* 本お知らせに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本お知らせに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
TOPPANグループは2015年に他に先駆ける形でディープラーニング技術による古文書の文字認識技術の開発を開始して以来、公的研究機関等の様々な団体のご協力を受けつつ技術開発を進め、現在は最新のディープラーニング技術を取り込む形で独自の技術を構築しています。文字認識精度は着実に改善しており、それに伴って古文書の解読を進めることで学習データセットの拡充も進展するという、好循環が生まれています。
これらの新規性・導入効果・社会的価値が高く評価され、自動認識システム大賞の優秀賞を受賞しました。
■慶應義塾大学 斎藤英雄教授(自動認識システム大賞表彰審査委員長)コメント
古文書の文字認識技術をTOPPANグループが他に先駆ける形で研究、技術開発を進め、画像認識技術とOCR認識技術を駆使して、最新のディープラーニング技術を取り込む形で独自の技術を構築されました。AI-OCRによる下読み・効率的な解読が可能で、WEB公開・展示・出版など、さまざまな活用方法があります。自動認識技術を使って新たな価値の創造へ貢献している事が評価されました。
■古文書解読サービス「ふみのは®」について
「ふみのは®」は、様々なくずし字解読ソリューションを提供しています。
①ふみのは®ゼミ
ふみのは®ゼミはPCブラウザ上で多人数がオンラインかつリアルタイムにAI-OCR機能を活用しながら共同で解読できるサービスです。利用者は一般的なPCとネットワーク環境があれば利用できるため、導入も利用も簡単に行うことができます。公的研究機関・地方公共団体・大学を中心に導入が進んでおり、資料館の古文書を解読する業務、くずし字解読を体験するワークショップ、大学での講義にご利用いただいております。
②古文書カメラ®
古文書カメラ®は一般の方に利用いただけるスマートフォン・アプリ(iPhoneおよびAndroidに対応)です。スマートフォンのカメラを起動して、アプリ上で古文書の写真を撮影してボタンを押すだけで認識結果を得ることができます。文字認識精度の向上や画像編集機能の追加等、継続的なアップデートを重ね、個人で手軽に利用できるくずし字解読アプリとしてSNS等でご好評いただいております。
「ふみのは®」紹介サイト:https://www.toppan.com/ja/joho/fuminoha/
■今後の展開について
難読文字で書かれる古文書は内容が分からず価値を判断できないため、破棄、劣化、紛失に至ることがあります。くずし字AI-OCRによって古文書解読を支援することができれば、古文書の本来の価値を取り戻すことができると考えられます。古文書解読サービス「ふみのは®」は、今後も継続的に利便性や認識精度の向上を図り、われわれ社会にとって重要な文化遺産の利活用を促進して参ります。
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