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研究分野 CMS

次世代光学

CMSは、デジタルデバイス(PCやスマートデバイスなど)の表示色に関する課題解決を行います。
例えば、同じ対象物を異なるカメラで撮影したり、撮影した画像を異なるモニタで表示すると色調に差が生じることがあり、CMSでは色調の差を吸収して統一された条件下での色情報の記録・伝達を可能にします。
通常は「カラーチャート」を使い色再現を行いますが、一般の方でも手軽にデジタルデバイスを介して統一感ある色再現できることを目指し、「カラーチャートなし」で色再現可能な手法の確立を目指した取り組みも行っています。
※CMS:カラーマネージメントシステム(Color Management System)のこと

活用イメージ

CMSは、アパレル系ECサイト内の服の色をスマートデバイスなどで確認する際に重要な役割を果たします。
これは、どんなスマートフォンや照明環境であっても統一した条件で服の色を提示することが可能なためです。これにより、スマートフォン上で表示される服の色と実物の色との間の差異を最小限に抑えることができ、顧客が受け取った商品が期待通りの色であることが保証され、返品率やクレームが減少し、顧客満足度が向上する効果が期待できます。

活用イメージ

CMSは、遠隔医療において重要な役割を果たします。
これは、医師と患者が異なるカメラやモニタを使用する場合、表示されている色調が異なるため、患者の病状を正確に診断できないことがあるためです。
この問題を解決するために、CMSを活用し、正確な皮膚の色合いや病変の色調を再現することで、医師は遠隔地から患者に対し適切な診断を下すことができます。
この結果、遠隔医療の品質が向上し、患者への適切な医療提供が可能となるとともに、医師不足が課題となっている過疎地など国内外問わず適切な医療提供が可能です。

活用イメージ

主要論文・受賞歴

  • 2023/11/13 受賞

    第9回画像関連学会連合会秋季大会にて「医療分野での活用を目的とした皮膚のRGB画像からの分光反射率画像生成」が最優秀ポスター賞を受賞

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